不動産担保ローン 審査を記録に残すなら
コールとかプットが出てくるたびに頭の中で「え−と、コールは『買う』だったな」とか「プットだから『売る」だよな」といった要領で翻訳しなければならないのだ。
コールもプットも、面倒なことにじっとしていない。
油断していると勝手に売られたり買われたりしちゃうのだ。
「買う権利」は買われたり売られたりするし、「売る権利」も買われたり売られたりしちゃうのである。
ロングコールはコールオプションを買うことだから、これはつまり、買う権利を買うということで、その反対のショートコールは買う権利を売ることであり、ロングのプットは売る権利を買うことで……こんなことをしていてはアタマがひつくり返ってしまうのだ。
オプションとはすなわち「買う」と「売る」という概念の乱舞であると心得よう。
「買う権利」だとか「売る権利」なのであるが、いくらで買うのか売るのかがポイントとなる。
その「いくら」というのが行使価格である。
権利として約束している価格が行使価格なのである。
1年後にラーメンを100円で買う(売る)ことができるという条件であれば、100円が行使価格となる。
プレミアムといえば、オークション市場の骨董品が目に浮かぶが、オプション業界におけるプレミアムとはオプション自体の価格のことである。
権利として約束している価格である行使価格と混同しないように注意したい。
ラーメンを100円で買う権利(行使価格100円)には価格がある。
これがプレミアムだ。
誰もただでは権利をくれないのだ。
日常生活を過ごすうえで、義務はただで押し付けられるのだが、権利はただではくれないのだ。
この点だけはオプション業界も世間の常識に一致しているのである。
オプションの世界には前提条件がある。
オプションの教科書を読むと必ず出てくる。
意外にサラッと書かれているから見逃しがちだけれど、結構、重要なものである。
「価格情報は市場参加者全員が均一に保有している」とか「取引コストは勘案しない」「高度な流動性が確保されている」とかカッコいい前提条件があるのだ。
カッコいい言葉で書かれているので気が付かないが「こんなこと日常生活では考えられない」ということが平気で条件になっている。
無理な前提条件の設定がオプションなど投資理論の弱点の一つである。
「価格情報を全員が均一に保有する」ことはありえないし、「取引コストは勘案しない」と言われても、取引コスト(業者の手数料等)がなければ商売にならない。
とはいえ、理論を精級にするためには仕方ないのだ。
われらがラーメン・オプションにも前提条件をつけよう。
巨大なラーメン市場が存在する。
ラーメンが地球上唯一の食品である。
ラーメンの価格は参加者全員が知っている。
ラーメンの価格は変動する。
・ラーメンの銘柄(札幌、博多など)に関わりなく価格のみで売買の決定を行う。
オプションの世界に入り込もう。
行使期間は1年。
(行使期間とはオプションの有効期限である)コールオプションは「買う権利」である。
ラーメンにおけるコールオプション(以下ラーメン・コールと言う)は、ラーメンを将来のある時期に一定の行使価格で買う権利を意味する。
ラーメン・コールの保有者(買い手)は、今後1年以内にラーメンの価格が上昇することを望んでいる。
ラーメンの市中価格がどんなに上昇しても、いつでも100円で買える権利を手にしているのであるから、価格が上昇すればするほどうれしいのである。
例えば、市中価格が200円だったら、ラーメン・コール権利を行使して100円で買って、すぐに市場に出して200円で売れば100円の収入になる。
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